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新築住宅に必要な防犯対策!家の中の場所別防犯方法や、狙われやすい土地の特徴と対策方法を解説

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新築住宅は「家を建てるくらい経済的にゆとりのある家族」と見られ、泥棒に狙われやすい傾向があります。実際に、築年数の浅い住宅ばかりを狙って空き巣を繰り返した犯罪事例もあり、家づくりの計画段階から防犯対策にも重点を置きたいところ。ここでは、万一に備えて取り入れたいセキュリティー対策や、入居後にも実践できる対応策について紹介します。

目次

新築住宅に防犯対策はなぜ必要?

警視庁HP「住まいる防犯110番」によると、侵入強盗の発生場所別認知件数(令和2年)は、一戸建て住宅が37%と最も多くなっています。マンションなどの共同住宅では、その割合が9.3%となっており、一戸建て住宅は空き巣などの被害に遭いやすいことが分かります。ここ数年はコロナ禍による巣ごもりや在宅ワークが増えたこともあり、侵入犯罪は減少していますが、油断は禁物。家族の安全や大事な財産を守るためにも、万全な防犯対策は欠かせません。

➡︎警視庁HP「住まいる防犯110番」はこちら

家の中で狙われやすい場所別の防犯対策

家の中や敷地内で特に侵入者に狙われやすい場所があります。各所のチェックポイントや防犯対策について見ていきます。

1.玄関

■ここをチェック!
  • 道路や近隣住宅から見通しが良いか
  • 錠前が2カ所以上についているか
  • 錠前の仕組みが複雑か
  • 扉にガラスが使用されていないか

【対策】
短時間で破ることができる簡易なつくりの扉や鍵は、侵入者にとって格好の的です。解錠に5分以上かかると、あきらめて退散すると言われているので、できる限り頑丈なドアを採用し、ピッキングや錠破りに対応した高性能の錠前・補助錠前を設置してください。ガラス部分は防犯ガラスにするか、ホームセンターなどでも購入できる防犯フィルムでガードを。植栽は刈り込んで周囲からの見通しを良くし、センサー付きライトや防犯カメラを取り付けるのも有効です。

2.窓

■ここをチェック!
  • 防犯ガラスになっているか
  • 雨戸やシャッターがあるか
  • 錠前が2カ所以上についているか

【対策】
窓は最も多い侵入経路です
。1階の掃き出し窓や大きな窓は日頃から施錠を心がけていても、盲点となるのはトイレなどにある小さな窓や2階の窓。頑丈そうに見える網入りガラスも、ハンマーなどを使えば簡単に割れてしまうので、防犯対策としては不十分です。防犯フィルムで強化するか、防犯ガラスを採用しましょう。また、雨戸やシャッター、面格子の設置も侵入を困難にします。窓をこじ開けるとブザーが鳴る防犯センサーを取り付けるのも一案です。

3.庭・外構

■ここをチェック!
  • 高い壁に囲まれていないか
  • 植栽が密集していないか
  • 門扉があるか
  • 物置など人が隠れる場所がないか

【対策】
不審者の出入りを阻むためにも、塀や生垣、門扉は設けたほうが無難です。プライバシー保護のために高くしたほうが良いと思うかもしれませんが、防犯面では逆効果。目隠しとなり、犯行が行いやすくなります。設置する際は、防犯性のある塀や門扉について施工会社に相談しましょう。生垣はトゲのある低木を選ぶと、外部からの侵入を防ぐのに効果的。見通しを良くするために、こまめな剪定も心がけてください。足音が立つよう、庭に砂利を敷く方法もあります。物置は施錠し、2階への足場にならないよう置き場所に注意を

4.勝手口

■ここをチェック!
  • 周囲から死角になっていないか
  • 扉の仕様は頑丈か
  • 鍵がしっかり施錠できるか
  • 錠前は2カ所以上についているか

【対策】
勝手口は死角となる場所にあることが多いため、玄関と同等レベルの防犯対策が求められます。近隣住宅や道路からの見通しを良くし、防犯性能の高い錠前や補助錠を取り付けてください。扉にガラスがはめ込まれていれば、防犯フィルムで強化するか防犯ガラスにし、ドアの内側にドアチェーンを付けると防犯効果が高まります。さらに、防犯カメラやセンサー付きライトも設置すると、大きな抑止力になります。

防犯に注力したい土地の特徴と対策

土地の性質や立地から、侵入者に狙われるケースもあります。まず注意したいのは、通りに面していない旗竿地。人目につきにくく、ターゲットになりやすいと言えます。住宅密集地も死角となる場所が多いことから、侵入窃盗が発生しやすい傾向に。また、交通量が多い道路沿いや線路に近い土地は、不審な音に気づきにくいため要注意です。角地も2つの道路に面していて下見がしやすく、泥棒被害につながるケースがあります。

一般的に、あいさつが交わされている地域では安定したコミュニティーが形成され、泥棒が警戒し犯罪が少ないと言われています。先述したさまざまな防犯対策をしっかりと講じた上で、近隣住人との積極的な交流やあいさつ・声かけを意識したいものです。

【まとめ】マイホーム予算に防犯設備費も組み込もう

近年は、防犯意識の高まりから、新築時にホームセキュリティーを導入する家庭も増えています。被害を防ぐためには、「狙われにくい家」にすることが一番大事。家族の安心・安全を最優先に、多少の設備投資は惜しまず、防犯対策に努めてください。

参考資料:警視庁HP「住まいる防犯110番」
➡︎公式HPはこちら

内容は2022年3月30日時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。

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