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明かりで暮らしを快適に!LED照明のメリットとシーン別の使い方を紹介

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自宅にいる時間が増えた今、明かりの下で過ごす時間が増えたという人も多いのでは?省エネなどの観点から注目を集めるLED照明のメリットと生活シーン別の調光・調色の方法を紹介します。明かりを上手に活用して、快適な暮らしをかなえませんか。

目次

LED照明のメリット

暮らしに欠かせない照明器具は、家庭での電気使用量が冷蔵庫に次いで2番目に多い電気機器とも言われています。そこで省エネなどの観点からこれからの明かりとして注目を集めているのがLED照明です。

1.省エネ

蛍光灯シーリングライトからLEDシーリングライトに換えることで消費電力が約50%削減できます。年間電気代も蛍光灯の場合3672円のところ、LEDに交換すると1836円になり、器具1台で1836円の節約に。環境にやさしいだけでなく、お財布にもうれしいですね。

上記のグラフは※1〜4を基に環境省が2018年8月に算出。ランプ、光源の寿命は使用環境や条件によって異なる。上記グラフには蛍光灯シーリングライトの器具代金は含まれていません。※1 年間点灯時間:2000時間(1日5〜6時間点灯した場合)※2 電気代:電力量1kWhあたり27円 公共社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会電気料金目安単価(2014年4月28日改定)※3 消費電力:8畳用蛍光灯用シーリングライト68W、LEDシーリングライト34W ※4 購入価格例:8畳用蛍光灯用ランプ2135円([環形30W+40W 主要メーカー店頭平均価格]〈6000時間で交換要〉大手家電流通協会調査データ2018年8月店頭表示価格平均)。LEDシーリングライト8723円(全国有力家電量販店の販売実績集計/GfK JAPAN調べデータ、LEDシーリングライト〜8畳用、集計期間:2017年7月〜2018年6月)「住まいの照明BOOK LEDに換えるとどうなる家編」(日本照明工業会、2021年10月1日公開)を基に作成

2.長寿命

上の図のように、LED照明は平均的に約4万時間使用できます。これは、一般電球の約40倍、電球形蛍光ランプの約6.7倍に相当し、ランプ交換の手間が省けるのもメリットのひとつです。

※ランプの寿命は製品により異なります。また、使用環境や条件によってばらつきが発生します

3.赤外線や紫外線をほとんど含まない

LEDの光には、赤外線や紫外線がほとんど含まれていないのが特徴。写真や絵画、壁紙などを照らしても、蛍光ランプや一般電球と比べて退色や劣化が少ないので、お気に入りのインテリアを長く大切に使用できます。また、蛍光ランプに比べて虫が集まりにくいので、エクステリアの照明にもおすすめです。

MEMO

10年を過ぎると照明器具の部品が劣化し、発煙・発火など故障の原因に。安全のためにも10年以上使用している照明器具は交換しましょう。数千円から購入できる器具もあるので、買い替えを機に、省エネで長寿命なLED照明への交換を検討してみて。

生活シーンに合わせた調光、調色

 明かりは、時間やシーンに合わせて調光、調色することで生活リズムを整える一助となります。LED照明の中には1台で簡単に調光、調色ができるものも。下の表を参考に明かりを使い分けてみて。

朝は明るめの昼光色を全身に浴びると、すっきりとした気分で起床できます。
午前~午後 仕事や勉強には、昼白色のすっきりとした光がおすすめ。
夕方~夜間 帰宅時や夕食時は、温白色や電球色でくつろぎの雰囲気を演出して。
就寝前 夜の家族団らんや就寝前は電球色で明るさを抑え、落ち着いた空間づくりを。

1.ダイニング

ダイニングには、料理を美味しく見せる色と言われる「電球色」または「温白色」がおすすめ。特にダイニングテーブルの上に照明を設置する場合は、「電球色」のペンダントライトなどで低い位置から食卓を照らすと、料理に陰影がついて盛りつけや食材の色が引き立ちます。

2.リビングや寝室

就寝前やリビングでのんびりする時には、リラックス効果があるといわれている「温白色」から「電球色」を取り入れてみて。

3.子ども部屋やテレワークスペース

勉強や読書など集中したいときには「昼白色」から「昼光色」に。青みがかった光の色が、脳を覚醒させ、集中力を高める効果があると言われています。

MEMO

新築住宅を建てる時には、ついつい後回しになってしまう照明器具。しかし、照明器具も壁紙や床、カーテンとともに部屋の雰囲気を決めるインテリアのひとつ。「部屋の雰囲気がまとまらない」など、設置後に後悔しないためにも早めに考えておきましょう。

スマート照明の3つの特徴

照明業界でも「持続可能な豊かな暮らし」をテーマに、分野や業種を超えたさまざまなモノ・コトにつながる次世代照明「CSL&HCL」(※)がますます進化しています。安全、快適、便利の3つの効果から見てみましょう。
※Connected Smart Lighting & Human Centric Litingの略

1.安全

自然災害が頻発している昨今、注目を集めている「非常灯付きのシーリングライト」。停電を感知すると自動で30分以上点灯し、夜間停電時の避難準備や家族の安否確認に役立ちます。人感センサーが反応してフラッシュ光で警告する外灯、タイマーで自動オン、オフができる照明器具など防犯に活用できるアイテムも。

2.快適

スマホやテレビと連動できるスピーカー搭載の照明器具も登場しています。スピーカーの置き場が不要で部屋がすっきり。天井から注ぐ光と好きな音楽に包まれリラックスタイムが過ごせます。キッチンに照明器具を設置し、ワイヤレス送信機を使うと、リビングのテレビのニュースやお気に入りの番組を耳で聞きながら調理ができて便利です。

3.便利

スマートスピーカーと連携して音声操作ができるもの、スマートフォンと連携して外出先からリモコン代わりに操作できるものなど、スマート化することでますます便利に。さらに、タッチレスで操作できるものもあり、買い物帰りで手がふさがっている時、調理中で手が汚れている時など毎日の家事にも活躍しそう。衛生面でも注目されています。

【まとめ】心を癒やし、空間を彩るLED照明

“照らす”だけではなく、生活リズムを整えるサポートや暮らしを便利にしてくれるLED照明。生活シーンに合わせて調光・調色をしたり、次世代照明「CSL&HCL」を取り入れたり、LED照明を上手に活用して暮らしをもっと楽んでみては。

取材協力:日本照明工業会

内容は2021年10月15日時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。

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