暮らしに欠かせない「カーテン」の失敗しない選び方!お気に入りを見つけて理想の部屋づくりを
「カーテン」は部屋の中でも目につきやすいインテリアです。部屋のイメージに合わせたいけれど、どんなものを選べばいいか悩んでいる人が多いはず。そこで、カーテンの役割や種類を知って、お気に入りを選んでみませんか。心地いい空間で、毎日の生活を豊かに過ごしましょう。
目次
知っておきたい!カーテンの役割
買い替える機会は少ないけれど、毎日目にするカーテンこそ、お気に入りのファブリックを選びたいですよね。これから新築への引っ越し予定がある人はもちろん、買い替え予定の人にも役立つ「カーテンの役割」を3つ紹介します。
1.プライバシーを守る
最近は、隣の家と距離が近い住宅地が増えています。室内外からの光により、昼夜関係なく外から室内が見えてしまうことも。そんなとき、カーテンは外からの視線を遮り、目隠しとして役立ちます。また、家の中の生活音の漏れを防ぐ、防音効果も期待できます。
2.断熱機能性と遮光性
カーテンが外気温を通しにくくすることで、夏は外からの熱線を和らげ、冬は冷気の侵入と室内の熱が逃げるのを防ぎます。カーテンのひだに空気層ができることで断熱効果が高まり、エアコン効率が良くなることも。また、部屋に差し込む光の量を調整することで、日差しによる家具の日焼けなどを防ぐこともできます。
3.部屋のインテリアとして楽しむ
カーテンは柔らかな質感でリラックス感を演出でき、部屋のコーディネートを楽しめるアイテムの1つです。生地の質感やカラー、デザインで、インテリアの要素として部屋の雰囲気作りに大きく影響します。
何から決める?カーテンの種類と選び方
1.時間に余裕を持ったオーダーを
カーテンには、縫製された状態で販売している「既製カーテン」と、窓のサイズに合わせて作る「オーダーカーテン」があります。既製カーテンは、手軽に購入できてすぐに取り付けられますが、丈が合わないことも。また、オーダーカーテンの場合は見積もりから発注、カーテンの縫製、取り付けまで、約2~3週間かかります。引っ越しの予定が分かっている人は、時間に余裕をもってカーテンを購入することを心掛けましょう。
MEMO
オーダーカーテンの打ち合わせでは、予算、設計図面または部屋の写真、窓のサイズ、家族構成などを伝えましょう。さらに、インテリアやカラーなどのイメージ画像があると、スムーズにカーテンが決まります。
2.窓の種類とサイズに合うタイプを探す
窓の形状や開き方、取手の形などから、取り付けるカーテンを決めていきます。幅180cm以上の大きな窓には「ロールスクリーン」は不向き。開閉する際に、カーテン生地の幅が広いとしわになったり、絡まったりするので、「レールカーテン」がおすすめです。窓の形状によってそれぞれ向き・不向きがあるので、コーディネーターに相談しながら理想のカーテンを探してみましょう。
➡︎【カーテンの種類の紹介記事はこちら】カーテンで部屋の印象を簡単チェンジ!「ウィンドウトリートメント」の種類と特徴を紹介♪
3.「外付け」か「内付け」を選択
カーテンを窓枠の外側と内側のどちらに設置するのかも決めなければいけません。「外付け」は、窓全体を覆うようにカーテンを取り付けられるので、部屋に差し込む光をカットでき、部屋を広く見せることができます。しかし、レールにほこりが溜まりやすいので掃除に手間がかかることも。
「内付け」は、窓枠内にカーテンが収まるので、スッキリとした見た目に。キッチンや洗面所などの小窓に向いているので、窓の下に棚などを置きたい時におすすめです。ただ、窓枠とカーテン生地の間にすき間ができるので、光が差し込みやすいのがデメリット。また、結露しやすい窓に設置すると、外付けよりカビのリスクが高くなります。
カーテンの設置位置で、光の差し込み具合や部屋の雰囲気が異なるので、どんなカーテンをどの位置に設置するのかイメージを持っておくことが大切です。
MEMO
「装飾レール」を設置したい人は「外付け」がベスト。設置するためには、カーテンの重さに耐えられる壁内の下地と、窓上10cm以上のスペースが必要です。家を建てる際に、あらかじめ施工会社に相談するようにしましょう。
4.素材・色を選ぶ
素材選びには、部屋の環境や目的に沿うような機能性に注目を。光を通さない遮光機能や、外から室内が見えにくく、UVカットをしてくれるミラーレース機能、消防法に適合した燃え広がりにくい防炎機能などがあります。
また、生地の織り目によっても、断熱効果が異なります。縫い目の粗い生地より、目が詰まった生地の方が、断熱効果は高くなります。さらに、生地の洗濯しやすさもポイント。窓に面したカーテンは、意外と外気に混ざったチリやほこりで汚れています。汚れやカビを防ぐためにも、ウォッシャブルタイプがおすすめです。
MEMO
2021年のカーテンのトレンドカラーは「イエロー・グレー」。無地で飽きのこないカラーが人気です。空間に広がりを感じたい人は定番の「ホワイト」をチョイスして。カーテンの種類では、スタイリッシュな縦型ブラインド「バーチカルブラインド」を取り付ける人が増えています。
部屋に合うカーテン事例
1.リビング
リビングには、天井が高く見え、開放的な印象を。大きな窓があるリビングにはレールカーテンが一般的ですが、最近では縦長に見える効果がある縦型ブラインド「バーチカルブラインド」を取り付ける人が増えています。簡単に開閉操作ができ、厚地のルーバー(羽根)とレース生地のルーバーの角度を変えて採光と遮光をコントロール。昼間はレース側のルーバーで光を取り込みながら目隠しすることができます
2.寝室や書斎
心地よく過ごしたいプライベート空間には、遮光性や遮音性に優れたカーテンがおすすめ。外付けにすると、外からの光の差し込みを気にすることなく、窓際の冷え込みが緩和され、睡眠中も快適に過ごせます。カラーは心を落ち着かせる濃い色やダーク系が人気。プライベート空間なので、趣味にこだわるのもOK。
子ども部屋には1色のロールスクリーンやポップな色柄のカーテンにすると、ワクワク感がアップ。クロスにアクセントカラーを入れているのであれば、無地をチョイスしても◎。また、汚れてもいいように、家庭の洗濯機で洗えるウォッシャブルタイプを選ぶのもポイントです。
3.和室
畳がある部屋には、プリーツ状のブラインドで上下に開閉する「プリーツスクリーン」を取り入れる人が増えています。障子と比べて窓の開口を有効に使え、モダンでオシャレな空間を演出。木目調のぬくもりのある雰囲気を壊さないナチュラルな印象でまとめるのがおすすめです。生地は和紙の質感のものや麻のような質感のものがあり、さまざまな部屋になじみます。
MEMO
カーテンと同じ生地を使ったクッションを置いたり、ラグと柄をリンクさせると、ワンランク上のインテリアコーディネートが楽しめます。
【まとめ】インテリアコーディネートはカーテンもこだわりを
自宅で過ごす時間が増え、インテリアを見直す人が増えています。「カーテン」は、色味や素材、柄、生地などで、部屋のイメージや雰囲気をガラリと変えられるのが魅力。また、素材を変えることで、季節感を楽しむことができます。カーテンにもこだわることで、理想のインテリアコーディネートが完成するはず。お気に入りの空間で、住まい環境の心地よさを追求してみては。
取材協力:日本工科大学校 建築学部 講師・インテリアコーディネーター 尾ノ井有佳子さん
画像提供:トータルインテリアセルビー
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内容は2021年7月13日時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。