防災グッズの活用や収納のコツなど、“もしも”に役立つ暮らし術を紹介!
家族の命を守るために大切な防災対策。しかし、防災に関する読者アンケートでは、約半数の人が防災対策をしていないという結果に。その理由として、46%が「後回しにしている」、18%が「住んでいる地域ではほとんど災害が起こらないから」と回答しています。まずは今日から、簡単にできる防災術を始めませんか? ※「リビング姫路・加古川」と地域情報サイト「TANOSU」でアンケートを実施。有効回答数:441
目次
ハザードマップを見てみる
防災対策には、水害や地震など、想定される被害に応じて準備する必要があります。そのため、まずはハザードマップで想定される被害を確認します。ハザードマップとは、被災想定区域や避難場所・避難経路などの防災関係施設の位置などを表示した地図のこと。各自治体の窓口やHPで入手できるので、チェックしておきましょう。
必要な対策をイメージしてみる
ハザードマップで想定される被害を確認したら、次に必要な対策を考えます。災害の種類や発生する時間帯、場所、家族構成によって必要な対策は異なります。自分1人、小さな子どもがいる、持病があるなど、自分や家族の場合はどんな対策が必要になるのかイメージしてみましょう。
例えば、1階が浸水する可能性がある場合は、避難グッズや備蓄用品がぬれないように2階に置く、地震で家が倒壊する場合を想定して、屋外の収納庫や車にも非常用リュックを置いておくなど、いろいろな場合を想定して家族と相談しながら対策を練ってみて。
“もしも”に役立つ いつもの暮らし術
防災の視点をプラスした、簡単にできる暮らし術を紹介します。
1.防災グッズを使ってみる
防災グッズを用意していても、いざという時に使い方が分からない、使い勝手が悪いということも。非常時にそうならないためにも、事前に家族で実際に使ってみることがおすすめです。
- 停電に備えて懐中電灯やライトを使ってみる
夜明かりを消してライトを使ってみましょう。置く場所や使用目的に応じて、家族みんなが使えるライトを選んで。大切なものには蛍光テープを貼っておくと、分かりやすいですよ。
- 非常用のトイレの使用に慣れておく
大きな地震発生時、自宅のトイレが一見使えそうであっても、排水管の破損や下水管の損傷が発生している場合、トイレの水を流すのは厳禁。使用可能の確認が取れるまでは非常用トイレを使わなければいけません。非常用の簡易トイレを必要数備蓄しておき、パッケージを開けて使い方を理解し、可能であれば一度は試してみましょう。
100円ショップでも防災グッズを購入できるので、まだそろえていないという人はチェックしてみて。
2.非常時に役立ちそうなものを日常使いしてみる
災害専用グッズの準備も大切ですが、普段使いができて災害時にも活用できるものを置いておくと便利。専用の置き場が不要なのもメリットです。
- カセットコンロでポリ袋調理
ガスや電気が使えなくなった時は、便利なカセットコンロやポリ袋が活躍。カセットコンロでお湯を沸かし、高密度ポリエチレン袋を使った調理法なら、炊きたてのごはんや温かいおかずも作れます。
- 充電式のポータブル電源を置く
停電が長期化した場合に備えて、充電式のポータブル電源を置いておくと安心です。アウトドアにも使え、外出時など持ち運びにも便利。
3.日頃から常備しておく
ライフラインや物資の供給が止まった場合に備え、日頃から利用している食べ物や日用品を少し多めに備える「日常備蓄」。特別に準備する必要がなく、すぐに取り組むことができます。
- ローリングストック
ローリングストックとは、普段から食べ慣れた食材を備蓄しておき、定期的に食べて、食べたら買い足すという方法で、“使いながら備える”循環備蓄の仕組みです。全て使い切るのではなく、少し多めに買い置きをして常時ストックがある状態にしておきましょう。
- 給油をこまめに行う
災害時はガソリンスタンドに行列ができることも。移動に必須の車が、いざという時に使えないということにならないように、早め早めの給油を心掛けて。※ 発災直後の車の利用は禁止されています - 古新聞を置いておく
古新聞は、食器の代わりの紙食器として使えたり、寒い時期には直接体に巻いて保温性を高めたり、さまざまなことに活用できるので、10日分くらいを常備しておくと便利です。
4. 収納を工夫してみる
災害時は落ち着いて行動することがとても大切。いざという時にすぐ行動できるように普段から片づけて、被災リスクを減らした部屋づくりをしておきましょう。棚などがスッキリしていると、掃除がラクになるのはもちろん、気持ちへの余裕も出てきます。
- 重いものは低い場所に収納する
地震発生時は、高い所から重たいものが落ちると衝撃が大きく、ケガの危険もあります。使用頻度の低いものでも、高い所に置くのはNG。土鍋やホットプレートなど、重量のあるものは低い場所に収納しましょう。 - 階段や床にものを置かない
大地震が起こると背の高い家具は倒れ、扉の中のものが床に飛び散ります。災害時には停電や火事が起る可能性も高く、モノが散らかっている
と、逃げるときにつまずいてケガにつながる恐れも。
このように、日常からできる取り組みはたくさんあります。自分や家族の場合はどのような対策が必要になるのか、この機会に考えてみて。
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記事監修 うちの防災やってみる会
「もしもの時に家族を守れる女性になる!」をコンセプトに結成された、姫路市在住のママ4人組。自分たちで楽しみながら“やってみる”をテーマに、防災士や整理収納アドバイザーなど、それぞれの資格を活かしながら3か月1回勉強会を開催しています。
イベントへの参加申込みやサークル加入の問い合わせは、問い合わせフォームかメール(uchinobosai@gmail.com)へ。 ➡︎問い合わせフォームはこちら
内容は2021年8月6日時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。