施工期間中に施主がするべきことは何がある?トラブル回避のために押さえておきたいポイント
住宅会社との打ち合わせが終わると、家づくりも次のステージへ突入。図面に描いたマイホームを形にしていく施工が始まります。「どのくらい工事は進んでいるかな」と毎日ウキウキと想像を巡らせる一方で、「施主は何もしなくていいの?」と疑問が湧いてくるかもしれません。そこで、施工期間中に施主がするべきことをまとめました。
目次
大工さんへの差し入れは必須?
大工さんへの差し入れは必須?
➡︎△ しなくてもOK。するなら大工さんの負担にならない程度に。
大工さんへの差し入れは義務ではなく、しなくても問題はありません。もちろん禁止されているわけではないので、ねぎらいの思いを込めて施主が心ばかりの品物を用意すれば、大工さんも自然と笑顔になるものです。とはいえ、毎日のように差し入れると気を遣わせてしまうことも。例えば、週に1〜2回など負担にならない程度にとどめ、工事の手が止まるお昼時か、休憩時間の10時・15時に届けるとスマートです。
何が喜ばれるかはケースバイケースですが、一般的なものはお菓子です。個包装になっていると配りやすく、大工さんが手を汚さず好きなタイミングで食べられます。夏場なら冷たい飲み物や熱中症対策の塩あめ、冷やしたおしぼりなどをクーラーボックスに入れて持って行ったり、冬場は温かい飲み物やカイロを差し入れたりすると喜ばれそうです。食べ物や飲み物は人によって好みがあるので、1種類ではなくバリエーション豊かに取りそろえると良いかもしれません。
工事期間中に近所へのあいさつはした方が良い?
工事期間中に近所へのあいさつはした方が良い?
➡︎〇 工事中から近所付き合いは始まっていると心得て。
新築工事が始まると、ほこりや騒音が発生したり、大型の工事車両が町内を出入りしたりすることも多く、近隣住民に迷惑をかけます。着工前に施工会社があいさつ回りをしてくれる場合もありますが、施主自身で行うのがベスト。その際はインターホン越しで済まさず、直接顔を合わせて会話を交わすと、相手の人柄なども分かり、後々の近所付き合いの参考にもなります。地鎮祭の日などに、簡単な手土産を持ってあいさつ回りをする人も多いようです。良好な関係を築くためには、入居後のあいさつも丁寧に行ってください。
施工中に建築の様子はチェックしておくべき?
施工中に建築の様子はチェックしておくべき?
➡︎〇 手抜き工事を防ぐためにも、現場に顔を出した方がベター。
新築住宅は、引き渡し前に施主が仕上がりを確認する施主検査があります。しかしこの時点では、仕上げ材で隠れる内部までは確認することができません。手抜き工事を防ぐためにも、基礎工事が終わった段階など、建築途中にチェックしておくと安心につながります。
タイミングが合わず直接確認できない場合は、基礎工事が正しく行われているか第三者機関の検査(配筋検査)を受ける際に提出する資料を建築会社からもらうと、検査の内容や家の骨組みをチェックことができます。
また、施工中に施主が顔を出すと現場の空気が引き締まり、ねぎらいや感謝の言葉を掛けることで、大工さんたちの士気高揚も期待できます。「施主に喜んでもらうためにより良い家に仕上げよう」と、仕事への取り組み方も変わってくるかもしれませんね。
施主が現場確認する際の持ち物やポイント
施主が現場に立ち入りチェックする際は、現場の責任者である現場監督の許可を得る必要があります。お昼時や休憩時間など作業のじゃまにならない時間帯を選び、危険な場所もあるため現場監督に同行してもらうのがベスト。特に専門的な知識は必要ありません。図面やメジャー、水平器、手袋、スリッパなどを準備し、基礎の内部や壁の構造、柱のつなぎ目の状態など、工事が進むと見えなくなる部分を中心に、ずさんな工事箇所や誤りがないかチェックしてください。
気になる部分や不備があれば、その場で現場監督に伝えるか、責任者が不在の場合は写真に撮り、対応してもらいます。むやみに触って傷や汚れが付いたり壊したりしてしまうと、追加費用を請求されることもあるため、注意を払ってください。
【まとめ】施工期間中は大工さんや近隣住民と良好な関係性を築こう
紹介したように、現場への差し入れやあいさつ回り、建築状況のチェックなど、施工期間中に施主がすべきことやできることはあります。決して現場任せにせず、大工さんたちに快く仕事をしてもらうためにも気配り・心配りを大切にし、家族で家づくりに参加したいものですね。
マイホーム建築は一生に一度のことです。施工中の様子を写真や動画にも収めるなど、良い思い出を作ってください。
内容は2023年3月22日時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。