今、注目の平屋住宅!住むメリットや必要な土地の広さ、建てる際の注意点などを紹介
数年前からじわりじわりと人気が高まっている平屋住宅。そのブームは、若いファミリー層にも広がっています。昔ながらの日本家屋が、今改めて見直されている理由はどこにあるのでしょうか。多くの人を引きつける平屋の魅力について紹介します。
平屋を選ぶメリットとは?
平屋とは、1階建ての建物のことを指します。平屋特有のメリットはいくつかありますが、一番には、上下階への移動がなく、身体への負担が少ないことが挙げられます。バリアフリーにも対応でき、老後も安心して生活することができます。
また、暮らしに必要な空間がワンフロアに集約されていることで、生活動線が短くて済み、家事ラクにもつながります。家族の気配も身近に感じられ、コミュニケーションが取りやすいのもメリットの1つです。
さらには、建築構造がシンプルで、2階建て住宅よりも荷重が少ないことから、地震や台風などの自然災害に強い点も魅力です。天井を高くするなど、上部空間をうまく活用すると、伸びやかさのある居室スペースが演出でき、快適な住まいを実現することができます。
必要な土地の広さはどのくらい?
平屋は「土地が広くないと建てられない」と思っている人もいるかもしれませんが、それは誤解。50坪程度の敷地面積があれば、平屋の建築は可能です。ただし、土地が狭ければ必然的に部屋数は少なくなり、家づくりの必須要素である日当たりやプライバシーに配慮すると、間取りの制約が厳しくなることも。
家族それぞれに個室を設けたり、希望通りの間取りをかなえたいのであれば、60坪は確保したいところ。さらに、広い庭や車庫スペースが欲しい場合は、70坪以上の敷地が必要です。
どんな人に向いているの?
空間のムダを削ぎ落とした平屋は、コンパクトで機能的に暮らしたい人に向いています。特に、子どもを持たない共働きの夫婦や、子どもが独立して夫婦2人暮らしに戻ったシニア世代にはぴったり。2階建て住宅ほど空間を持て余さず、マンションよりゆったり過ごせる平屋は、ライフスタイルに寄り添うベストなサイズ感と言えます。
また、子育て世代には、「室内の段差が少なく、小さな子どもがいても安心」「ワンフロアなので、親の目が子どもに行き届きやすい」などの理由から、住みやすいと支持されています。
マンション暮らしに慣れた人も、暮らしやすいのが平屋です。マンションと等しい機能性と住み心地を備えていることに加え、庭やウッドデッキなど一戸建て特有のプライベート空間を持てるのが魅力。家族でバーベキューや家庭菜園などが楽しめ、自然との調和や開放感が味わえます。
平屋を建てる際の注意点は?
実際に平屋を建てるにあたっては、押さえておきたい注意点が2つあります。
まず1つは、プライバシーや防犯への配慮です。生活空間が外からの目線と同じ高さになるため、室内の様子を通行人や近隣に知られやすくなります。窓の大きさや配置に工夫を凝らし、道路側には窓を設けないなど、視線をさえぎる設計を依頼してください。
もう1つ注意したいのは、室内の彩光や風通しです。建物に高さがない平屋は、周辺の環境によっては日当たりや風の通りが悪くなりがち。土地選びの段階で、周りに高い建物がないか、住宅が密集していないかなど、環境に気を配ることも忘れないでください。
【まとめ】豊富な建築デザインにも注目し、平屋も選択肢に
最近は、平屋建築を得意とする住宅会社や工務店が増え、相談に応じてもらえる窓口が広がりました。ニーズに応じ、建築デザインも多様化しており、自分たちの理想とする暮らしが、平屋で手に入るかもしれません。今、マイホームを検討中の人は、ライフプランや予算を考慮した上で、平屋も選択肢の1つに加えてみませんか。
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内容は2022年3月1日時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。