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TBJインテリアデザイン建築事務所

築200年の風情を残しモダンを加えた古民家リノベーション(A様邸)

お気に入り保存

京都から高砂へ、先祖代々受け継ぐ築200年の古民家に戻ることになったAさんご夫婦。歴史ある古民家は、先祖やリフォーム会社が何度も手を加えていたものの、隙間風や雨漏りがあり、白アリなどで基礎の部分まで傷みがあったそう。Aさんご夫婦が再びこの場所から生活をスタートするため、「TBJインテリアデザイン建築事務所」に生活のしやすさ、災害に耐えうる基礎、オシャレなデザインを依頼しました。古さを残しつつ現代らしい“モダン古民家スタイル”に生まれ変わったAさん邸に注目です。

Profile

建物種別
中古戸建て
築年数
築200年
家族構成
夫婦
延床面積
182.5㎡(55.20坪)
敷地面積
424㎡(128.26坪)
施工面積
フルリノベーション
施工内容
フルリノベーション
施工年月
2019年4月
施工会社
設計/TBJインテリアデザイン建築事務所 施工/東播建築工藝

目次

こだわりポイント

1.1番大切にしたのは「古いものを活かすこと」

高砂の西国街道にある、築200年の立派な古民家を受け継ぐこととなった10代目のAさん。敷地には、約30坪の母屋とそのすぐ南隣にある約24坪の離れ、広い蔵があります。子どもが小さいころに遊びに行くと「寒い」「暗い」と嘆くような厳しい住環境だったそう。この古民家を継ぐときには“生活がしたくなるような住まいに改装したい”と思っていて、今回は母屋のリノベーションと、離れの解体・新築を「TBJインテリア建築事務所」に依頼しました。

リノベーションで1番大切にしたことは「古いものを活かす」こと。昔ながらの土間を応接間として活用し、建具や梁(はり)、家具も代々受け継がれてきたものをなるべくそのまま使用。古い格子戸をレール仕様に改良したり、耐震補強のために4間続きの和室に壁を作るなど、生活がしやすくなるような工夫を加えました。

母屋と蔵は、圧倒されるような深みと味がある外壁をそのまま残し、新しく建て直す離れも古民家の雰囲気を損なわないように、同じ風合いの焼き杉を使用。母屋も離れも平屋作りですが、古民家独特の風情と存在感を際立たせるため母屋のかやぶき屋根をそのまま活かしました

2.棚収納がある廊下がご夫婦のギャラリー

ご主人の自慢は、たっぷりと日が差しこむ明るい母屋の廊下。南側は全面ガラス張りで坪庭が眺められ、北側は収納部屋と子どもさんの部屋につながっています。

高さを自在に変えられる大きな収納棚は、膨大な数の古い書物やお気に入りの文庫などが飾られていて、まるでギャラリー。ご近所さんが本を借りに来ることもあるんだとか。

廊下の突き当たりにある客人用のトイレは、ゲストハウスのような雰囲気。手洗い場にはお気に入りの信楽焼の洗面ボウル、一枚板のウッドカウンターを使用し、マットなブラックカラーの床など、モダンで大人なインテリアで統一されています。

3.母屋と離れをつなぐ坪庭が愛猫のお気に入り

以前は母屋と近く陰になっていた部分が傷み、雨漏りを起こしていたそう。今回のリノベーションでは、離れを解体して新たに建て直し、母屋と離れをつなぐ坪庭を作ることを建築士が提案しました。建築士がデザインしたすてきな坪庭に魅了され、「坪庭を作ってもらって良かった」と、家の中のお気に入りスポットの1つになっています。

Aさんの愛猫も坪庭が一番のお気に入りの様子。たっぷり太陽の光を取り込む坪庭は暖かく、四季の移ろいを楽しめるので居心地抜群。日中はひなたぼっこしたり、遊んだりする光景がよく見られるそう。周りを壁で囲んだ坪庭なら、ペットが外に逃げてしまうこともなく、安心して遊ばせることができますね。

4.収納力と使いやすさにこだわったアイランドキッチン

奥さんと娘さんのリクエストで収納力・手入れのしやすさ・動きやすい導線にこだわった離れのキッチン。ゆったりとしたアイランドキッチンのすぐ横に、ダイニングテーブルをセッティングできるスペースがあるのは25畳の広さがあるからこそ。キッチンの目の前には、ご主人の希望で小上がりの畳コーナーを作り、家族団らんの時間が過ごせます。畳コーナーの下には、小上がりを活かした収納もあり、収納力も抜群。

「傷がつきにくく汚れが目立ちにくいキッチンがいい」という奥さんの希望で、キッチンカウンターの素材はダークグレイのセラミック天板に。質感のある落ち着いたセラミック天板は、さっと拭くだけで汚れが落ち、熱や傷にも強くてピッタリ。ダークグレイは汚れが目立ちにくく、シックな部屋の雰囲気ともマッチしています。

「豊富な収納が欲しい」という要望に、建築士は扉で隠せるバック収納を提案。格子戸を横にスライドすれば、冷蔵庫や調理家電、食材のストックなどがたっぷり収納できるバック収納が登場します。「生活感のある冷蔵庫や客人に見られたくないものを、扉を閉めるだけで隠せるのでとっても便利」と奥さんのお気に入りポイントのひとつになっています。

5.Aさんご夫婦の本格DIYも

DIYやモノづくりが好きなAさんご夫婦。今回のリノベーションでは、建築士や大工さんに頼むだけではなく、一緒に家の改修を楽しまれたそうで、家のいたるところにご夫婦が手をかけた場所があります。

母屋と離れをつなぐ渡り廊下の引き戸のすりガラスには、奥さんが模写した画が。光が射しこんだときに浮かび上がる、やさしいタッチの絵に癒やされますね。

仏間には空気を循環させる小窓も。改装前は廊下と土間と仏間が続いていたので風通しがよかった半面、地震に弱いというデメリットが。耐震補強のために新たに壁を設置。壁によって新たに生まれた“空気が通らないという問題”に対し、建築士が壁の上部に小窓を作ることを提案。枠組みを大工さんに作ってもらい、ご主人が3面の障子を付け加え、開け閉めができる小窓が完成しました。

仏間の襖(ふすま)は、奥さんがご自身でデザイン。襖を張り替えようと紙を剥がしたところ、同じ菊模様の和紙が貼られていたそう。きれいに剥がしたものをそのまま活かし、市松模様のようなオシャレなデザインに仕上げました。

お客様の声

古民家の雰囲気を損なわないよう古さを残し、モダンをうまく調和させたAさん邸。どんなきっかけで「TBJインテリアデザイン建築事務所」と出会い、どんなこだわりを持ってリノベーションを依頼したのかを聞きました。

【まとめ】古い建具を残すことで200年の趣を感じさせつつモダンにデザイン

西国街道の景観に溶け込む立派なAさんの古民家。昔ながらの古い間取りや建具、家具をなるべく多く残しつつ、100年先も安心して暮らせるような強い基礎と生活がしやすい空間デザインをリノベーションで実現しました。任せっきりではなく、施主も一緒に作り上げていく楽しみができるのも、お客さんとの距離が近い「TBJインテリアデザイン建築事務所」の良さの一つです。古民家を古民家のまま残したい人は「TBJインテリアデザイン建築事務所」に相談してみて。

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受賞歴多数!建築士が手がける
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