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スキップフロアとは?おすすめの間取りやメリット・デメリットを解説

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限られた土地を有効活用して居室を増やしたい人や、唯一無二の個性的なデザインの住まいを建てたい人におすすめの「スキップフロア」。おすすめの間取りを事例とともに紹介します。メリットやデメリットを理解して、自分だけのオリジナルな家づくりに役立てましょう。

目次

スキップフロアとは?

スキップフロアとは、床の一部に高低差を付け、1.5階や0.5階のような中間層を設ける家の構造のことです。1つの住まいの中に複数の段差を造ることで、それぞれの空間に独立性をもたせることができます。階段の踊り場を活用してスペースを作ったり、床の一部分を小上がりに、または床を少し下げてダウンフロアにする間取りなどが人気です。

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スキップフロアのメリット

1.空間を有効利用できる

1.5階や0.5階のような中間層を作ることで床面積を増やし、限られた土地を最大限活用して広く住むことができます階段下など、空いていても部屋を作るほどではない…という時にも、収納スペースを作って空間を有効利用することができますよ。

2.視覚的な広さが感じられる

スキップフロアをつくることで、空間に上下の広がりが感じられるようになります。また、部屋と部屋を壁で区切らないので圧迫感がなく、限られたスペースでもより広く感じさせることができます。

3.土地に合わせた間取りにできる

高低差がある土地など、平面ではない場所に家を建てる時にもスキップフロアで対応できるケースがあります。

4.秘密基地のような特別感

書斎や趣味の空間、収納スペースとして使用できるなど、スキップフロアの活用法はさまざま。何気ない日常の中に、特別感のある非日常な場所を作ることができます。

また、広すぎないスペースだからこその“おこもり感”があり、大人もわくわくできる秘密基地のような部屋が生まれます。

5. 3階建てよりコストダウン

床面積を増やす方法として、3階建ての家を建てるという手段もありますが、構造上の問題から、2階建ての住宅では必要のない手間や費用がかかります。スキップフロアで床面積を増やせば、3階建てと同じような満足感が得られるうえに、コストダウンが可能です。

スキップフロアのデメリット

1.空間設計が難しい

間取り次第では逆に不便になったり、スキップフロアで作った部屋を使わなくなってしまうことも。デザインや見た目だけで取り入れるのではなく、機能面もしっかり考え、使用用途をきちんとイメージしたうえで住宅会社に依頼するようにしましょう。

2. 2階建ての家よりはコストがかかることも

3階建ての家よりはリーズナブルに床面積を増やせますが、スキップフロアのない2階建ての家よりは技術的な面でコストがかかる傾向も。また、設計難易度が高いため、実績があり、耐震性などの安全性が整っている住宅会社を選ぶようにしましょう。

3.掃除が手間になる場合も

段差が増えるので、自動のロボット掃除機などがスムーズに使えないことも。日常的にロボット掃除機を使用している場合は掃除の手間になってしまう場合があります。

4.天井高が低くなることも

スキップフロアの下に部屋がある場合は天井高が低くなるケースも。1日のうち長く過ごす居室や移動スペースの天井が低くなると不便なので、スキップフロアを作る場所はよく検討する必要があります。

おすすめの間取りを事例で紹介!

1.セカンドリビングで異なる雰囲気を楽しんで

リビングにスキップフロアを作ることで、セカンドリビングが実現。メインのリビングで遊ぶ子供たちを見守りながら、セカンドリビングで仕事をしたり、リラックスタイムを過ごしたりすることができます。

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メインのリビングとセカンドリビングで床材を変えれば、同じ部屋の中でも異なる雰囲気が楽しめます。

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2.複数の居室を作っても圧迫感ゼロ!

部屋を区切ることなく、床の高低差で1つの部屋をLDKと和室、ワークステーションに。これだけ居室を作っても圧迫感がないのは、スキップフロアならではの魅力ですね。

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3.小上がりでスペースで“ちょこっと和室”

家の中に畳のスペースを少しだけ作りたいという人にもスキップフロアはおすすめです。横になってのんびり過ごしてみては。

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シンプルモダンでまとめた家の中に和室を作る時にも、スキップフロアなら住まいに自然と馴染みます。

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4.階段の途中にリラックススペース

LDKから2階へ上がる途中に設けられたコミュニケーションブリッジ。居室とほどよい距離感をとることで、出かけなくても気分転換ができます。

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5.屋根裏部屋のような空間も実現

スキップフロアの最上部をロフト空間にするのもおすすめ。天井の高さがないからこそ、プライベートな場所として自分だけの時間をゆっくり過ごせます。

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6.家の中心になる小上がりスペース

床の一部を小上がりにすることで、部屋にメリハリを。その空間が家の中心になるような存在感が感じられます。

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7.おこもり感のあるダウンリビング

キッチンやダイニングスペースから床を数段下げたダウンリビングは、隠れ家のような“おこもり感”のある空間に。

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【まとめ】スキップフロアで空間を自由にデザイン

限られた空間を有効活用して、効率よく床面積を増やすことができるスキップフロア。メリット・デメリットを比較検討し、使用用途をしっかり考えたうえで取り入れたいですね。趣味や仕事、収納など、あなただけの使い方で充実した暮らしを実現して。

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内容は2021年5月12日時点の情報のため、最新の情報とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。

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